2009年7月2日〜9日

 本年、6月22日をもって長年勤めて来た会社を無事定年退職しました。38年間という長くて短かったサラリーマン生活を無事卒業しました。まだまだ若い思いがいっぱいですぐに、リタイアー生活をするつもりもなく、長年お世話になった女房への感謝の意味を込め、また、次のステップを始めるリセットの意味も込めてスイス旅行を思い立ちました。
 出発を前に、まずおこなったのは、カメラを用意することでした。せっかくスイスの山を写真・動画で残すならと、パナソニックの1眼レフ、ハイビジョン動画対応のLUMIX GH1を購入しました。 この1台を購入することで、カメラとビデオカメラを2台も持つ必要もなく少し無理しましたが、記念を残す意気込みがそうさせました。

 今回のカメラ(GH1)で写真を撮ると、上のように16:9のハイビジョンサイズになります。山を撮ればかなりの広角で撮れるので期待できそうです。今回のツアーはルフトハンザのビジネスを利用した少しぜいたくツアーです。参加者は22名で、私と同年輩あるいは少し上のメンバーです。 ツアーの予定は、モンブラン・マッターホルン・ベルニナ・氷河特急・ユングフラウとスイスの良いとこどり、内容の濃い旅行になることを期待に出発です。

1.モンブラン

 モンブランへは、スイスのジュネーブからいったんフランスへ入りシャモニーから行きます。ロープウェーで、
エギーユ・デュ・ミディー展望台に30分で登ることが出来ます。標高は3842mありモンブランをはじめグラ
ンド・ジョラス等の大パノラマが楽しめます。モンブランはヨーロッパの最高峰(4807m)で白い山という意味
です。

展望台へのロープウェー

シャモニーからエギーユ・デュ・ミディー展望台を望む。岩の上に立っている

エギーユ・デュ・ミディー展望台にてゆっくり
歩かないと息がすぐ切れる高山病になる人
も多い

稜線の登山者 隊列を作り雪の登山道を
登っている。ずいぶん大変そう

エギーユ・デュ・ミディー展望台からの
モンブラン山頂方面 このときは山頂は
見えなかった

一番高いのが、グランドジョナス(4208m)
このあたりの山はのこぎり状で険しい

展望台から降りてきてレストランに行く途中で
目の前にモンブランの頂上が!!

左の写真を140mm望遠でズーム撮影。
かなりの感動!

2.マッターホルン

スイス

マッターホルンへは、麓の町ツェルマットから登ります。このツェルマットの町へは自動車の乗り入れが禁止
されているため、テーシュから電車でゆきます。ホテルが少し離れた町外れにあるため荷物は電気自動車が
運んでくれました。疲れているのに、町外れのホテルまでてくてく20分ほど歩かされました。皆、『なんでこん
なに歩くの?』と少し不満顔ですがその問題は翌朝解消されました。

テーシュの駅風景

ホテルまで てくてく ぶつぶつ

街のバーンホフ通りを山羊が行進

街中の絶景ポイントからマッターホルンを望む

夜明け直前

山頂から黄金色に染まってゆく

20分ほどで中腹まで金塊が広がる

40分ほどで明るくなってしまうと金塊はどこかへ

《絶景!!マッターホルンの夜明け》

今回の旅行の大きな目的の一つマッターホルンの朝焼けがホテルのベランダからパジャマ姿で撮影出来ました。
ホテルがずいぶん市街地から離れていてブチブチ文句が一気に解消されました。
黄金色の山はまさに金塊で、ピッケルで掘りに行けば大金持ちになれると本気で思いました。朝食を終えいよいよ
ゴルナーグラート展望台へ出発です。ゴルナーグラート展望台へは登山電車で40分ほどで行くことが出来ます。
3130mの展望台からはマッターホルン(4478m)、ブライトホルン(4164m)、リスカム(4527m)、そして
スイス最高峰のモンテローザ(4634m)が一望できます。

ゴルナーグラート展望台への乗り場

途中駅での日の丸、いかに日本人が多いかが
判る。スイス・ドイツの国旗と並んでいる

左がリスカム、右がブライトホルン
ゴルナー氷河の雄大な流れが圧巻

スイス最高峰モンテローザ(4634m)

逆さマッターホルン 残念ながら雲に隠れる
小さいほうのリッフェル湖

逆さモンテローザ大きいほうのリッフェル湖より

ハイキング途中には、多くの草花が可憐に咲いている。鮮やかな色が印象的

ゴルナーグラート登山鉄道ローテンボーデン駅からリッフェルベルグ駅までのハイキングでは多くの
高山植物を見ることが出来、湖に映る雄大な山々が間近に迫ります。

高原ゴルフの芝のないグリーンだそうです。
カップの大きさは30cmあります。どこから
どのようなボールを打つのかな?

ハイキングのゴール 約2時間の歩行でした。
この日はマラソンが開催されておりチェルマットの
市街地からリッフェルベルグ(2582m)までの
登山マラソンです。

下山後のツェルマットの街中を移動中
ちょうどマラソン大会が行われていた

氷河特急は現在この下のトンネルを走っているが
昔ながらの蒸気機関車がフルカ峠を走っている

フルカ峠からはローヌ氷河が目前に迫る
溶けだした水がごうごうと流れている

ローヌ氷河の先端部 氷河ウォークも味わえる

峠の駐車場から流れる川を見る。数十年前には
下のほうのホテルまで氷河があった。現在では
手前まで後退している。地球温暖化!!!

フルカ峠駐車場、つづれ折りの最高地点

ゴルナーグラート展望台にてマッターホルンを
バックに写真屋さんに撮ってもらいました。
救急犬(セントバーナード)は非常におとなしく、
しっかりと仕事をこなしています。

3.サンモリッツ・ベルニナ

サンモリッツは1928年と1948年の2回冬季オリンピックが開催された高級リゾート地として
知られベルニナへは、サンモリッツから2008年7月に世界遺産に登録されたベルニナ線で行き
ます。

ホテルは5つ星のケンピンスキーです。
市街地のドルフ地区からは少し離れていま
すが、モダンなインテリアでまとめられた
エレガントなホテルです。

豪華なレストラン、ここでハプニング、同行者が
誰もこの場所に来ない?我々は入り口で部屋
番号を伝えOKと言われ入ったが、ツアーの朝食は
別のレストランでした。どうりであまりにも内容が
良すぎた。 ラッキー!!!

レーティッシュ鉄道の車両

ディアボレッツァ展望台へはロープーウェーで
登ります。ベルニナディアボレッツァ駅で下車

ベルニナの案内板

ベルニナの壮大な山々 
積雪がオーバーハングになっており
雪崩が時々起きる

展望台の足元には残雪があるがそれほど
寒くはない

レストランのデザート スイス国旗のアイス
クリーム 下敷きにはしっかり日本語が

オスピツィオ・ベルニナからアルプ・グリュム
へのハイキング 線路のすぐそばを歩きます。

いろんなところに案内板があり行き先さえ
しっかり把握していれば、迷うことはない

2時間のハイキングの終着地、アルプグリュム駅からパリュー氷河が目前に
広がります。数段の滝があり絶景です。

アルプグリュム駅へは箱根登山鉄道から、
日本語の駅名看板が寄贈されています。

ベルニナ線のみならずスイスの鉄道ははこの
ように大きく蛇行しながら走る場所が多い

4.氷河特急

国内に多くの鉄道が敷かれているスイスにおいて最も有名なのが氷河特急(Glacier Express)です。
ツェルマットからサンモリッツの間約270kmを8時間かけて走ります。平均時速は約34kmでとても特急
とは言えませんが全区間にわたる風光明媚なアルプスの山々、渓谷、291の橋、91のトンネルと次々と
変わるまるでパノラマの景色がその人気を支えていると言えます。

マッターホルンの所で紹介したフルカ峠越えが現在ではトンネルになっているため氷河は見ることは出来
ませんが飽きることのない時間が過ごせます。今回全線に乗ることはできませんでしたが
サンモリッツから
途中のアンデルマットまで乗りました。

赤塗りのボディーに白のロゴど派手な車両です。

1等車の2+1の座席、窓も大きく快適です。
車内にはしっかり日本語の案内がイヤーホン
から流れます。

車内からのランドバッサー橋、残念ながら
ただ今、化粧直し中で赤いフォロで覆われて
いました

このショットは列車内からは撮れません。
パンフレットからのパクリです。ごめんなさい

列車内では昼食を楽しむことが出来ます。
皿にしっかりGRACIER EXPRESSの
ロゴが入っています。

スイス名物仔牛肉のクリームシチュー
サラダ、チャーハンが出てきました。

氷河から流れ出た白濁の川が沿線に見られ
ます

標高2033mのオーバーアルプ峠に有る
山上湖

今回の下車駅 アンデルマット 鉄道・道路の
東西・南北の交通の要所です

5.ユングフラウ

今回のツアーの最後の目的地はユングフラウです。ドイツ・フランスツアーでもユングフラウは
その目的地としてよく登場するスイスの代表的観光地です。インターラーケンから登山電車で
標高3454mのヨーロッパで一番高い鉄道駅のユングフラウヨッホ展望台に約2時間の行程です。
開通したのが1912年大正元年だというので驚く。スフィンクス展望台からはアイガー・メンヒ・
ユングフラウ・アレッチ氷河と360度の展望が楽しめる。氷河をくりぬいた氷の宮殿も必見です。

左から、アイガー(3970m)、メンヒ(4107m)、ユングフラウ(4158m)です。
赤丸印がユングフラウヨッホ展望台駅(3454m)です。

アイガー北壁は、高さ1800mの岩壁で、グランドジョラスウォーカー側稜(ウォーカーバットレス・北壁)、マッターホルン北壁とともに困難な三大ルートの一つとして知られ、三大北壁と呼ばれている。左はその登頂ルートを示したもので、その登頂には多くの犠牲者が出ている。
登山鉄道はその山腹をくりぬいて作られており、登山の難所をその体内から見ることができるなんて不思議な気分です。
車内で販売されている名物の傾いたグラス
15スイスフラン

登山電車アイガーバント駅 山腹地中駅

終着ユングフラウヨッホ駅 3454m

頂上雪原は雪(ダイアモンドダスト)でした
気温は−10℃程度?

スフィンクス展望棟(3571m) 360度の
展望が素晴らしい

氷の宮殿(人工の氷河をくりぬいたもの)
温度が低く意外に氷上は滑らない

内部は外に比べそんなに寒くない(-5℃?)

展望台の中に有る今や日本にも少ない
赤いポストが!!

メンヒの頂上

最後のハイキングで少し雨に濡れました

3000mの高原を列車が走ります

スイス最後の夜 レストランにて
ホルンに挑戦したが全く鳴らなかった(残念)

コイン回しに挑戦中

7度目のヨーロッパです。今まではすべて出張でしたが、今回初めてツアー参加のプライベート旅行でした。
女房は初めてのヨーロッパで本当はパリ・イタリア等に行きたかったみたいでしたが私的には行ったことの
ないスイスに行きたかったのでわがままを通しました。天気も恵まれ、目的の山々をほとんど快晴の状態で
見ることが出来ました。 中でも、マッターホルンの朝焼けは印象的で感動物でした。多少歩行に不安の
あったハイキングも無事こなせました。又機会があれば訪れてみたいスイスでした。

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《スイス鉄道のスライドショー》

スイス鉄道のスライドショーをお楽しみください。ゴルナーグラート登山電車、世界遺産ベルニナ線、
氷河特急、ユングフラウ登山電車が収録されています。

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